自動車保険って、本当に複雑ですよね。
このお仕事に関わる前までは、考えるのも面倒だったのですべておまかせでした。
しかも保険という商品は改訂が多い(笑)!お客さまからしたら、何が変わったのか、変わったから保険料はどうなるのか、というところが気になるポイントかなと思います。
そんな自動車保険の改訂、2022年1月度は補償範囲が広がった部分がいくつかあるのですが、ここでは「あて逃げ」についてお話ししたいと思います。
こちらの補償、「車両保険=ご自身の車の補償」を付帯していることが重要になってきます。
そして車両保険には「一般条件」と「車対車・限定危険」のタイプがあります(違いなど、詳しくはまたの機会に・・・)
この「車対車・限定危険」の方(一般条件よりも補償の範囲が狭い/いわゆるエコノミー)をお選びいただいても、あて逃げで損害を被った場合にも保険適用となりました。
スーパーの駐車場やコインパーキングなどで被害に遭った事例を聞くことがあります。
さらに追加で、動物との衝突または接触事故も補償対象となりました。
このように、相手に逃げられたり、責任を問えない動物だった場合でも、車両保険でご自身の自動車を直すことができます。
しかし、車両保険は付帯すると保険料が上がってしまうこともあり、迷われる方も多いと思います。
また、車両保険は使うと3等級ダウン事故扱いとなるのは、腑に落ちないところかと思いますが・・・自損事故との区別がつきづらいため、このような取り決めとなっています。
ですが、上記の相手に責任が問えない事故や水害や台風などの自然災害からは、車両保険でしか経済的損失をカバーすることができません。可能性は低いけど損害が大きい事故に備えるのが保険の本質です。
そして対物保険と同じくらい、車両保険も請求が多いのが事実です。自動車の修理って、思いがけず高額になったりしますよね。
もし車両保険を付帯していない方がいらっしゃいましたら、「可能性は低いが大きな損害になる可能性があるリスク」のための補償ですので、まずは車対車・限定危険タイプでのご検討をオススメします。