建設業という業種は細分化すると非常に幅広く、自社に合った保険を考える(選ぶ)うえで1つ1つの項目をきちんと押さえなければなりません。しかし、建設業で一般的に考えるべき保険のカタチは共通点もたくさんあります。今回はその共通点について挙げてみることにします。
建設業(全業種対象)
被保険者:元請け・下請け・孫請けすべて対象になっているか
保険種類:※必要な保険だけピックアップする
①傷害保険
従業員や下請業者・孫請業者すべての傷害(死亡を含みます。)に備える
ポイント
- 売上高方式で保険料が定められているか
- 元請・下請で仕事をする割合はどれぐらいか
- 使用者賠償の有無
②賠償責任保険
第三者に対する人損、物損の賠償に備える
ポイント
- 建設業の中でもどの業種か詳しく伝える
- 業務中の補償は適正か
- 物件引き渡し後の補償は適正か
- 保険料算出は売上高方式か、それとも完成工事高方式か
- 欲しい特約がセットされているか
- 無駄な特約が排除されているか
- ユンボやフォークリフト等の工作機械に対応できているか
- リース・レンタル工具や機械に対応できているか
③建設工事保険
施工中の対象物の災害や盗難から守る
ポイント
- 建設業の中でもどの業種か詳しく伝える
- 保険料算出は売上高方式か、それとも完成工事高方式か
- 支給材を含むかどうか
- 欲しい特約がセットされているか
④自動車保険
業務用車両の交通事故から守る
ポイント
- 傷害保険と補償が重なっていないか
- 賠償責任保険との補償が区別できているか
- 保険期間が統一されているか(車両ごとにバラバラになっていないか)
- ユンボやフォークリフト等の工作機械に対応しているか
- 原付は入っているか
※フリートなら優良割引に納得しているかどうか
※フリートは自社所有の車両が10台以上の場合にかぎります。
⑤ 火災保険
事務所、什器備品等を災害や盗難から守る
ポイント
- 建設工事保険との補償が区別できているか
- 欲しい補償内容になっているか
- 賃貸か所有か区別できているか
⑥ その他保険
ポイント
- 個別の事情があるかどうか
まとめ
日常業務において予測できない事故や災害は付きものです。しかし、嘆いてばかりでは会社を存続することはできないはずです。あらかじめ予測できるリスクを洗い出し、自社に見合った保険に変えていくことが大切です。最も重要なことは保険に対する「納得感」です。建設業の社長は自社の業態に合わせてオンリーワンの保険のカタチを目指していきましょう。
※上記は概要を説明したものです。詳しくはジャパン安心保険企画までお問い合わせください。