製造業(全業種対象)
製造業という業種は細分化すると非常に幅広く、自社に合った保険を考える(選ぶ)うえで1つ1つの項目をきちんと押さえなければなりません。しかし、製造業で一般的に考えるべき保険のカタチは共通点もたくさんあります。今回はその共通点について挙げてみることにします。
被保険者: 元請け・下請け・孫請けすべて対象になっているか
保険種類: ※必要な保険だけピックアップする
①火災保険 … 工場や事務所、什器備品や機械、商品等を災害や盗難から守る
ポイント
・建物(工場・事務所)が全焼した時に適正な補償金額(保険金額)となっているか
・建物の物件の種類がはっきり区別されているか
⇒店舗か工場か倉庫か事務所か住宅(寮)か明確なのか
・什器備品や機械は固定資産台帳をもとに補償金額(保険金額)が定められているか
・商品の盗難は補償として必要か
・想定される全てのリスク(地震・噴火・津波を含みます)と向き合っているか
・機械保険に加入しているか(火災保険で機械が補償される場合とは全く違います。)
②賠償責任保険 … 第三者に対する人損、物損の賠償に備える
ポイント
・製造業の中でもどの業種か詳しく伝える
・業務中の補償は適正か
・商品または製品の引き渡し後の補償は適正か
・保険料算出は売上高方式か、それとも実際の売上金方式か
・欲しい特約がセットされているか
・無駄な特約が排除されているか
・工場構内の機械据え付け時にも対応しているか
・リース・レンタル器具や機械に対応できているか
③機械保険 … 工場収容の機械を災害以外の不測かつ突発的な損害から守る
ポイント
・人的ミスによる機械の不具合や故障に対応できているか
・機械を再調達すると仮定した場合、適正な補償金額(保険金額)となっているか
④リコール保険 … 食品製造業では食中毒等、部品製造業では落下や瑕疵に備える
ポイント
・製造業の中でもどの業種か詳しく伝える
・業務中の補償は適正か
・リコールの規模はどれぐらいか
・自社に見合った保険料か
⑤物流総合保険 … 自社製品、商品等の保管・加工・運搬すべての工程における不測かつ突発的な事故から守る
ポイント
・保管・加工・運搬すべての工程に漏れがないか
・各工程における補償金額(保険金額)が適正であるかどうか
・売上高方式で保険料が定められているか
⑥傷害保険 … 従業員や下請業者・孫請業者すべての傷害(死亡を含みます。)に備える
ポイント
・売上高方式で保険料が定められているか
・元請・下請で仕事をする割合はどれぐらいか
・使用者賠償の有無
⑦自動車保険 … 業務用車両の交通事故から守る
ポイント
・賠償責任保険との補償が区別できているか
・保険期間が統一されているか(車両ごとにバラバラになっていないか)
・構内車両等に対応しているか
・原付は入っているか
※フリートなら優良割引に納得しているかどうか
※フリートは自社所有の車両が10台以上の場合に限ります。
⑧ その他保険
ポイント
・個別の事情があるかどうか
番外編 … 地震に備えているか
日常業務において予測できない事故や災害は付きものです。しかし、嘆いてばかりでは会社を存続することはできないはずです。あらかじめ予測できるリスクを洗い出し、自社に見合った保険に変えていくことが大切です。最も重要なことは保険に対する「納得感」です。製造業の社長は自社の業態に合わせてオンリーワンの保険のカタチを目指していきましょう。
※ 上記は概要を説明したものです。詳しくはジャパン安心保険企画までお問い合わせください。